皆さんお元気ですか! 酒井一郎です
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【細かい文法にクヨクヨするな】
◆何をやるかではなく、何をやらないかが重要
『「捨てる!」技術』なんていう整理法の本が最近よく売れていますが、英語も何をやらないかのほうが問題なのです。この点も、ほとんどの学習者、英語の先生がハッキリ自覚していないことで、明らかに英会話学習を複雑にしています。
初心者の方でも、たとえば仮定法、話法、過去完了とか分詞構文という英文法の用語を聞いたことがあるでしょう。ズバリ、この四つの用法は、平均的英会話学習者には必要ありません(知らなくとも十分に通じます)。必要ないばかりか、なまじ断片的なことをかじると、英語のむずかしさばかり潜在意識に入ることになります。そして、勉強するのが嫌いになってしまいます。数学でいえば、ピタゴラスの定理だとか微分、積分をやっているようなものです。日常の生活では、足し算、引き算、掛け算、割り算までしか使わないように、英語も中学3年の1学期ぐらいまでに習うものが一番使われます。
私のように英会話スクールでは、何を教えないか、ということを書き出して、先生たちのマニュアルに書き込んであります。文法事項だけでなく、ビッグワード(Big word)といわれるむずかしい単語をクラスにほうり込むと、そのクラスは英会話のトレーニングとしてうまくいきません。なぜならば、日本人の特性のようですが、むずかしいこと、例外に意識がいくからです(実用的な英語ではなく、試験の英語にチャンネルが合ってしまっています)。したがって、あたりまえのことがまず頭に入るのではなく、むずかしいこと(一生使わない?)が断片的に入ってくるだけになります。断片的ゆえ、一年もすれば、それらも忘れられていきます。
以上のことも単なる理論だけから導かれたものではなく、私が長年の現場から体感したことです。
◆関係代名詞と受動態は使わなくてもいい
受動態(受身)も使い方がややむずかしい用法です。また、受動態は多くの場合、能動態という普通の文で言うことができます。
French is spoken by some Canadians.
(フランス語はいくらかのカナダ人によって話されます)
Some Canadians speak French.
(いくらかのカナダ人はフランス語を話します)となります。
私の今までの経験からいって、初心者はむずかしいほう、むずかしいほうへと学習するのではなく、逆にやさしいほう、やさしいほうへという気持ちで、確実にあたりまえのことを押さえていく、別のことばでいえば、潜在意識にまずは、あたりまえのことを入れてしまう、という学習法が正解です。
同様に、前のページで述べたように、関係代名詞も、初級者にはむずかしいです。ただし初歩を終了したレベルでは、関係代名詞、受動態までは読んだから訳せる、聞いたらだいたい分かるということは必要でしょう。英語にも、ちょうど漢字と同じで、文脈の中で出てきたら読めるけど書けない、が、それで日常生活にはなんの不便もない、というレベルの単語、イディオム、文法事項がたくさんあります。
シンプル・イングリッシュは、英語は英語の先生、翻訳家、通訳以外の人には道具であって学問ではないという立場を貫いています。ビジネス英語も中学三年までの内容がしっかり運用できれば、とりあえず問題はありません。本当です。英会話をむずかしいものに考えないでください。
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