皆さんお元気ですか! 酒井一郎です
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英会話のためのメンタルトレーニングの一つをご紹介します。
【ゲーム感覚でイメージング】
アメリカの演奏家やプロ野球選手に、
How do you prepare for an important performance? と尋ねると、
I practice my performance
mentally ahead of time. という答えがよく返ってきます。
これは、“imaging”と呼ばれる心理トレーニングで、今やあらゆる分野の人々に利用されています。
たとえばプロ野球選手なら、大試合の前に、自分が活躍している姿を心に描くのです。落ち着きはらい自信を持ってバッターボックスに立つ。相手のピッチャーが振りかぶって豪速球を投げる。思い切って振ったバットが真芯で球をとらえ、ボールは一直線に大観衆の待つバックスクリーンへ。
また、ピアニストなら、ステージの上でピアノの前に堂々と座り、大観衆に臆することなく、完璧な演奏をしている自分の姿をイメージに描くことでしょう。
このように、これから起こることに対してポジティブなイメージを描くことによって、本番でよりリラックスでき、実力を余すところなく発揮できるようになるというわけです。
私も7年前ぐらいからイメージングを生徒さんに勧めています。
たとえば、 Can I have change for a 100-dollar bill?
と覚えるとき、それをニューヨークで自分が実際に使っている様子を心に描きながら、暗記したりリピートします。そして、実際にそれを使うときになると緊張してしまう人は、それを使う前に、リラックスして、心の中で実際にそれを言っている自分を想像して、心の中で唱えてみます。
そして、ニューヨークでもロンドンでも、実際にそこへ行ったとき、ホテルのフロントなどで実際に言ってみましょう。両替する必要がなくともやってみるのです(このようなことをしても、怒られるような心配は全くありません)。
同様に(たとえば必要がなくとも)、
Where's the restroom, please?
Could you give me a wake-up call at 8:00,please?
と言ってみましょう。
なお、イメージングは、実際に私自身が毎日やっています。たとえば、この本を書いているとき、書き始めようとしているときなど、この本が実際にきれいに仕上がり、書店で山積みにされている様子をしばしば心に描きます。
ちょっと不思議でしょう。参考までに、英語でもwonderful(素晴らしい)は、wonder(不思議)+full(満ちている)です。
ひとつのコツは、あまり真剣にならず、気軽に遊び心で、ゲーム感覚でイメージングしてみることです。自分の物の見方が変わってきて愉しいです。
【英語はむずかしいという集団催眠にかかっている日本人】
それにしても、これだけ時間とお金をかけて英語が上達しない国民は世界に見当たりません。その理由をいろいろ述べてきましたが、皆さんの名誉を守る(?)ためもあって、皆さんが気づかないことをさらにひとつ、お教えします。
それは、何年にもわたって学校で英語を学び、かなりの数の人が英会話スクールへ行ったり、高価な教材を買い込んでも、英語をなんとかにせよモノにする人が、まわりにあまりに少ないので、それを見たり聞いたりしている日本人の大多数が、「英語はむずかしい」と無条件に思い込んでいるのです。英語はやさしいとは言いませんが、実態以上にむずかしいと集団で思い込んでいます。
集団でのマイナス思考なのです。
たとえば、ここに簡単なチエの輪があるとします。「このチエの輪は小学生にやらしてみたら、みんな簡単にできたよ。君もやってみて!」と言うのと、「このチエの輪は、世界で十人の人しかできなかったものだ。君もやってみて!」と言うのでは、同じチエの輪でも、できる人の確率がまったく違ってしまうのと同じことでしょう。
実際、私も含めて、15歳ぐらいまでに、英語はむずかしいとか、やさしいとか考える前に、基本文をだいたい潜在意識に入れてしまった人は、その後の苦労はそれほどではありません。また、私のスクールでも、「今まで全然英語に興味がなかったのですが」などといって、さらの心理状態で始めた人のほうが、「スクールも2,3ヵ所行ってみた。通販の教材もいろいろ試してみた」という人より上達は早いのです。
ところで吃音(きつおん)のある人は、肉体面の欠陥ではなく、心理面に問題がある(吃音のある人とは、話すときにどもってしまう人です)と10年ほど前に聞いて心に留めていました。
今回、健康心理学や精神免疫学を研究しているある医大の大学教授にこのことを聞いてみました。
「吃音は精神的なものが原因である、ということは、われわれの間ではあたりまえのこと。肉体面の問題じゃないねぇー。心と体は一般の人たちが思っているより、ずーっと密接な関係があります」とのことでした。
心理面を無視したメソッドや、そのことに気づいていない先生たちは、頭の古い人たちだといえるでしょう。皆さんも、このことを心に留めておくことはムダではないでしょう。
21世紀は英語の学び方だけでなく、教育も経済も医療もほとんどすべての分野で単なる目に見える現象面の分析よりは、心理面からのアプローチに重点が置かれるようになるでしょう。そのひとつの兆候としては、日本でも、アメリカでも、心理学を専攻する学生が非常に増えています。
再び、実用的な英語は皆さんが思われるより、ずーっとやさしいのです。
今回は、ここまでです。 See you next time! Keep on smiling! |